神への道(後編)

ムゼウムを出て、また地面の盛り上がりに気付いた。 ここは3日前に僕がプラハについてすぐ、何だろう気色悪い!!と思いながら大きく避けて歩いた場所だ。


3日前とは違う色の花が置いてある…。 よほど信仰されているのだろう…。 博物館の前でコンサートチケットを売っている人に恐る恐る指を指しながら聞いてみた。 

「これは、一体何ですか??」

すると、彼は真面目な顔で答えた。

「ここはヤンパラフが死んだ場所です」


ヤンパラフが焼身自殺をした場所がここだった…。 やはり、何も知らなかったが「ゾクっ」とした感覚はアタリだった…。ヤンパラフの後に、同じ場所で同じ方法で亡くなったと人がいると聞いた…。

また、ヴァーツラフ広場に戦車の幻影が現れた。 プラハの春…。 なぜ、この国にはこんなに邪魔が多いのか…。

ところで、チェコという国は、無宗教者が多い。

■チェコ
ローマ・カトリック 26.9%
プロテスタント2.1%
無宗教59%
となっている。この他、ごく僅かに「フス派」や「ボヘミア兄弟団」も現存する。

近隣諸国のデータを見ても、

■オーストリア
ローマ・カトリック 78%

■ハンガリー
ローマ・カトリック 51.9%

■ドイツ
プロテスタント 34% ローマ・カトリック 34%

上記の通りである。

何故、彼らが宗教をしないのか、何故彼らが神を信じないのかはチェコの歴史が全てを物語っている。 つまり、その国が歩いてきた道というものが、その国の実存であると考えるのだ。

宗教とか政治とかそういう「権力」に翻弄され、またボヘミアを失うくらいなら、もう宗教なんかには関わりたくないということだろう。 それならフス派が多くてもいいのでは??という疑問が残るが、結局チェコ人はフスを長く神格化しなかった。フス派による宗教戦争が起き、最後にはフス派(急進派・穏健派)同士が殺し合い、結局は何のための信仰なのか分からなくなったからだろう。

キルケゴールは言った「たとえ全世界を征服したところで、自分自身を見失ったら何の益があろうか」

ボヘミアの人々は明らかに他の国とは違う生き方、考え方をしている。 この国の恨1000年は、宗教というものを遂に超越したのだろう。 チェコ人だけが満足いく「真理」を見つけたとしかいいようがないのだ。

その満足いく真理とは、1000年恨を打ち破るために死んでいったヤンパラフらが身をもって表現したのだ。 全身を炎に包み、死んでゆく姿…。 その姿がチェコ人にとって何であるかという事は言うまでもない…。

彼らの死に方が、チェコ人のDNAを呼び覚ました。 チェコ人が異端といわれ続けてきた。 しかし、彼らは戦争好きな全ヨーロッパの中で「相対的には異端」であったが、早い話が「完成された平和主義者」だった。

ボヘミアの民が歴史的に追求した「真実」が今のチェコを作っている…。 そして多くの人々の幸せの為に、命を差しだして「ボヘミア」を表現した彼ら…。

チェコ人は、自らの歩んできた苦難の歴史を「福音」として位置づけたのではないだろうか…。 

この国は、韓国に似ているだけではなく、もっと身近な僕らに対してもメッセージを投げかけてきている。 そう、我々も列強と戦い、多くの英霊の犠牲の上に生きている。そして我々も無宗教となった。 

なのに、何故我々は靖国神社を大切に思えないのか。

何故、ここまでしてアメリカの洗脳に狂わされているのか。 チェコだって色んな国から狂わされながら、惑わされながらもボヘミアの精神を繋いできた。 なのに、何故我々は英霊に感謝しながら生きていけないのか、馬鹿野郎!! 

よしわかった!! 有難う、チェコよ!! 僕はこの国に多くを学ばせてもらった…。 この旅自体が、真理を探す旅だったということに今、気付いてしまった…。

ボヘミアよ…。 

ヤンパラフの十字架の前で静かに十字を切った。 僕がこの国に来なくてはならなかった「因縁」というものがだんだんと分かり始めたのだ…。

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