ドレスデンの蒼い月

JUGEMテーマ:旅行
真っ暗なドイツ・・・。 人っ子ひとりも居ない。 鳴いているのは草の虫だけ・・・。 

♪戦するにはかねてから〜ぁ 捨てる覚悟でいるものをぉ〜 泣〜いてくれるな草の虫〜 東洋平和の為ならば〜何の命が惜しかろう〜♪(露営の歌)

何故か寂しくてこの歌を歌ってしまった。  遠くに大きな建物が見え、薄ぼんやりと灯りがついている。 何だろう・・・しかし1キロくらいあるぞ・・・

何を言っているんだ!! このままでは異国の土になってしまうぞ! 灯りに向かって進軍あるのみだろ!!

ハイルヒッ*ラー!!!(最悪な独り言だなしかし・・・二度とドイツ入国出来んようになるぞ・・・)

やっとたどり着いた、中で人が動いている・・・ 多分、ここはショッピングモールに違いない。 待てよ・・・フォークリフトが動いてやがる!! ここは工場じゃないか!! 


Shit!!

しかし、どうしよう・・・本当に人がいない。 工場の駐車場はアウディやワーゲン、ベンツがずらーーーーっと停まっている。 恐らくシフト制で働いているのだろうけど、工場の人たちはいい車に乗ってるなぁ・・・。 よくよく見てみると、たまーにMAZDA・トヨタ・日産って感じだ。 なんだかMAZDA車を見ただけで少し安心してくる・・・。 すると、更に向こうに車が走っているのが見えた。 また1キロほど先だ・・・。

真っ暗闇の草原を歩き続ける・・・歩いていて、草の感触が日本のものとは違う。 モワッツルッっていう感じだ。 僕は一体何をやっているのだろう。 あっ、月が出ている。 月を見ていると何故か安心できる。 言葉が通じない異国でも、月はいつも見ている月だ・・・。 

ああ、キツいし・・・なんか本当にアインザムカイトだ。 やっと言葉を10個くらい丸暗記したのに、使う相手もいない。 なんで草原の中で一人ぼっちなの僕は・・・。

フェンスの向こうは車道だ・・・。 しかし、どう考えても出口は無い。 この金網を登り超えるしか道は無いのだ。 まるでベルリンの壁を眺めている東ドイツの民みたいな感じになっている。 もしかして、高圧電流が流れていたらどうしようか・・・。 ハイテクなドイツならそういうこともありゆる。 怖い・・・でも、ここを登って超えないと僕は帰れないよきっと。

ゆっくりと金網に手をかけ、足をかけた。 

しかし、金網の上部に触るのが物凄く怖いのだ。 頭の中でスト2のブランカにやられたダルシムがバチバチバチと感電し、「うぁーーっ」って言いながら画面の端に吹っ飛ぶ姿が何度も出てくる。 YOU LOSE・・・。


俺は男だ!! 行くぞ!!!


小指で少しだけ触ってみたが、特にピリピリ来ない。 しかし手のひらを乗せた瞬間ダルシムみたいに飛ばされ・・・(ダルシムダルシムやかましいわい!!)


ヨガっ!!(遂に手を乗せた)

あっ!!大丈夫だ・・・。 金網から脱出成功!! 西ドイツに逃れたような晴れやかな気分だ!! 後ろを振り向き誰も見ていなかったか確認している。 よし、誰もいない、いない!!


あっ、更に前方300メートル辺りに路面電車の停留所らしきものを発見。

オラは生きて還れるぞ!!

しかも停留所には滝クリ似のドイツ娘が!! しかし、こんな人気のない中で話しかけたら怖がるだろうな・・・。 待てよ、ドイツは治安がいいっていうよな・・・。 じゃあ喋りかけてみるか!! 知っているドイツ語その1「グーテンアーベン(こんばんわ)」と言うと、
滝クリも「こんばんわ」と言った。 よし!!通したぞ!! ほぼ初めて積極的にドイツ語を使用した感じだ。

「イッヒ(私)・・・」しまった、私しか言えねぇよ。 どうしよう。 
滝クリは「ホニャホニャ?」とドイツ語で聞いてきている。多分「どうかしましたか??」とか、そこら辺だろきっと。

「すみません、英語喋れますか??」と聞くと、「ええ、大丈夫ですよ」と返ってきた。


オラは生きて還れるぞ!!

ホテルへの帰り道を尋ねると、そりゃあ懇切丁寧な対応だった。しかも英語の発音は物凄く聞き取りやすく、最高だ。 どうやら2回くらい乗り換えないと帰れないようだ。 僕は
滝クリに大きな声で「ダンケ・・・ダンケシェーン!」と言った。 滝クリも「ビッテシェン」と言いながら電光掲示板を指差している。 「貴方が乗る13番はあと20分待ちよ」と言っている。 


20分間ぼーっと
滝クリと一緒に待っている。 滝クリもそれに乗って本数の多いところでまた乗り換えると言っている。 そうこうしているうちに、ジャンキーなのかネオナチみたいな奴らがビール瓶片手に歩いてきた。 ひとりは僕の前に座り込みビールを飲みながら焼きそばみたいなアジアンフードを食べている。(お前もアジアンヤンか・・・)


路面電車に乗り、
滝クリが教えてくれた場所で降りようとしたが、よそ見していて間違えた場所で降りてしまった。 歩いてひとつ前の停留所に戻ろうと思ったが暗くて全く道がわからない・・・。


ああ、やはりこの国の土になってしまうのか・・・ しかし、恐らくだが、路線図を見る限りここからドレスデン駅は近いはずだ。 道ゆくカップルにドレスデン駅の方角を聞くと、何やらハイテクな携帯端末を取り出し、GPSの3D地図が起動した。 「ああ、この道を真っ直ぐ行って左に折れて、その先をまた左だよ。」と言っている。 流石にドイツの携帯は凄い機能が付いている。 うちの会社の団塊の世代の上司が言っていた。「僕は高校の頃、学校の先生が、ドイツの工業製品の中身を見ると"マイナスネジ"のネジ山が全て
同じ方角に向いてビシッと並んでいる」と・・・。


ココはそんな国なのだろう・・・。


それはいいが、どれだけ歩いてもドレスデン駅は見えてこない。 更に悲惨なことに街灯がなくなり、月明かりだけが頼りになってしまった。 夜12時を過ぎている・・・生きていて、久しぶりにどうしようもなく怖くなってきた。 ここで襲われたら絶対ヤバイって。 突然2メートル近い奴が現れてレイプされるかもしれん。 欧州はそういうの多いやん。 男色の悪魔みたいなのから突然ズボンを下げられて、突然カマ掘られ・・・揺れながら、泣きながら・・・(描写はやめろ)


蒼白き月明かりの中、僕は尻を出したまま倒れているんよ。 「パトラッシュ・・・僕はもう眠たくなっちゃったよ・・・」 そして尻を出したまま天使に連れられ月に向かって舞い上がる(気色悪いから変な被害妄想やめろや!)

冗談はさておき、僕は走り始めてしまった・・・。 本当に冗談抜きで、マジで怖いのだ。 生まれてきてここまで怖いと思ったこと・・・ここまでの孤独感は初めてのような気がする。 怖すぎて走ったことなんて一度も無かったよな・・・。

角を曲がると、知った形の教会が見えた。 あっ!! これで方角が分かるぞ!!




ホテルに帰り着いたのは1時を過ぎていた。 クタクタだし、あまりの恐怖で眠れなさそうなので、冷蔵庫の中の酒とつまみを全部飲み食い・・・。


びっ、ビール激ウマ!!



 

コメント
チコリータが来た!! おっRien村ですね。 押し付け?? 既に僕の中でもブームになろうとしています。 アナログ美がすごいことになってますね。 イイコトアリマクリ〜♪
  • suu
  • 2009/10/18 4:37 AM
ダンケさんとの出会い・・・
初めて公の場に出されましたね。
ショップの方がぜひこのブログをみてくだされば
いいのになぁ・・・
かわいいです。式には是非連れてきてほしい・・・


http://www.d3.dion.ne.jp/~erien/frame-onko.html
こちらまた押し付けで添付します。
  • チコリコト
  • 2009/10/16 2:33 PM
コメントしてあげる








   
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