パリの空の下



僕と河崎君は「じーーっ」とオランジュリー美術館を舐めるように鑑賞した。 そろそろ出ないと女性の家に行く「7時」に間にあいそうもない・・・。 しかし、興奮して血が登った頭を急速に冷ますことなんてできやしないのだ・・・。

何故ならこの美術館には・・・名前を書くのも恐れ多い先生方である・・・モネ、ルノワール、モディリアニ、セザンヌ、ピカソ、ユトリロ、ルソー、ドラン、シスレー、マティス、ゴーギャン・・・などマジで、マジで凄い人々の画が


ドーーーーーン



と置いてあるのだ。


シスレーとユトリロ・・・ユトリロにパリを夢見させられ、シスレーとモネに印象派の極意を叩きつけられた・・・。 そしてセザンヌ・・・。(河崎君はモディリアニとピカソに痺れているようだ・・・やはり芸術は見る人でかなり評価が異なる生き物だ・・・)

もう、これほどの名画が自分の前に一気に現れると凄い状態になる。感性を無茶苦茶に掻き回されるのだ・・・

全てを見終わった僕らはコンコルド広場に立っている・・・。 もちろん放心状態だ。

早く言えばFUCK「された」感じだ。 AV女優が最後にうつろなカメラ目線で言葉にならない言葉をモニョモニョ言っている「あの状態」に限りなく近い。

よだれを垂らしたような顔のまま、エッフェル塔の方へ歩いている。 セーヌ川・・・。 パリで一番美しい橋、アレクサンドル3世橋を渡りながらアンヴァリッド(ナポレオンの墓)を眺めている・・・。



パリの空の下、我々は完全に打ちのめされた。



ハッキリ言って今までパリを「ナメて」いた。 パリが「ここまで」だとは思っていなかったのだ。 僕と河崎君・・・二人はアレクサンドル3世橋の上でセーヌを眺めながら、もうどうしようもない気分になっている。


上質を知ってしまったのか・・・。



二人は「凄い」と形容するだけでは物足りないのに、とにかく「凄い」と言い合っている。 言葉になるはずがない・・・。 あんなものを見たのは生まれて初めてだもの・・・。

エッフェルが大きく見えている。そちらに向かって歩いているが・・・そうか・・・このアレクサンドル3世橋から少しエッフェル寄りの地下道でダイ アナが死んだんだったな・・・。 ニュース速報を見た時、遠い外国の話しながら、ショックを受けたのを覚えている。 その「遠い外国」を今自分の足で踏み しめている。 ダイアナが死んだこの場所を・・・。

二人はそんな「凄い街」をもくもくと歩き始めた。プジョー207が石畳の上を走っている・・・。 エッフェル塔が近くに見えるのに、なかなか近づ かない・・・。 ついにエッフェルは建物の陰に隠れて見えなくなってしまった・・・。 それでもエッフェルの方向に歩いている・・・。 

気付けばモンマルトルから凱旋門、コンコルド、エッフェルまでずーーーっと歩いている。 直線距離で7キロか・・・遠回りしながら道を歩いているから今の時点で恐らく歩行距離10キロは軽く超えているだろう・・・。 

思えば韓国も中国も歩いて、歩いて、歩き倒して極めてきた。 そして「欧州パリ」も同じように歩き倒している・・・。 しかしパリは歩くのに適し ている。 町並みが美しく、休憩できるオープンカフェがある。 道中で例えると茶屋で団子を食べてまた道中を再開するようなそんな旅路を構築できるのだ。 まさに「東海道中膝栗毛」状態だが、我々はホモではないので・・・。

遂にエッフェル塔が目の前にズボーーーンと現れた・・・。 夏に一度溶けた後、固まったチョコのような色だ。
もっと近づこう!! 

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