加里峰
さてと…加山デジタル団地に到着し、7号線に乗り換えている。 ここはアウトレットの店舗が多いことで有名だが、今回は無視。 どうしても行きたいところが近くにあるのだ。 いやぁ、この駅名を見ると、頭の中に一枚の絵が出てくる。

幸せだなぁ…。
7号線「南九老」に着いた。 クンクン… んっ!? すでに、匂いが違う。 何だろう、匂いがする方に歩いてみよう。 犬のようにシッポを振りながら、歩いている。

なんだろう。さっ きまでソウルのど真ん中に居たから、ものすごいギャップだ。 まさに、朝鮮的センスで組み上げられたこの街…。 濃厚に東アジアを感じている。 無数の紙屑が散らかった 坂道を、煙草の煙を巻き上げながら降りていくと・・・
ここは・・・

うぁあ、すげーーーー!! まさにタイムスリップやんか!!
この雰囲気は、そう。 90年代の釜山、南浦洞と全く変わらない。 この街は時が止まってしまっているぞ。 それに、この漢方臭い香り…まさに、あの古き良き、昔の大韓だ!!
そしてこの香辛料…
んっ??
ちょっと待て、この香辛料は違うぞ・・・。
この香辛料は、五十六民族を抱える、あの超大国の香りじゃないか。 オイオイますます複雑になってきた。 目の前に、狗肉料理屋の看板が増え始めた。 しかも漢字だ!!
よし、やっぱり間違いない!! ここが九老の「加里峰延辺通り」だ。

以前、大韓紀行で書いたが、僕は「第3の朝鮮」と呼ばれる、延辺朝鮮自治区の人々と触れ合いながら多くを知った。 そして延辺に行くことによって「朝鮮」というものを更に深く理解し、朝鮮民族に対する愛と尊敬が増幅された。

そう、朝鮮に向かう僕の心に石炭を投げ込んだのが、延辺の人々だ。
延辺の哲学に触れることがなければ、僕は東アジア全体をここまで愛せてなかったかもしれない。
僕は本当にショックを受けたのだ・・・あの地区の人々が醸し出す「朝鮮の精神世界」は、紛れもなく「和を備えた完全体の朝鮮」であり「朝鮮の純真」だった。

ここは加里峰洞・・・ この地は、1960年〜70年代に「ソウルドリーム」を抱えて延辺を離れた若い人々が多く住んだ場所だと聞く。 さらに、今では「コリアンドリーム」を抱えて、延辺を離れる人々が多いと「韓国のメディア」は得意げに書く・・・。
しかし、今の韓国人の意識で書かれた延辺の人に対する、この「コリアンドリーム」という言葉は、僕にとっては非常に引っかかる。
いかにも、「韓国」is「コリア」だと言わんばかりの論調・・・(韓国だから仕方ないだろ・・・)
おいちょっと待て!!
大韓民国という国は、確かに経済発展して成功したかもしれない。
そもそも韓国が始めた国家ブランディングの発端を言えば、世界的な観点から、日本・中国と韓国を比べた際、印象が薄いという現状、さらに「北朝鮮」と「大韓民国」は、世界から見れば「同じコリア」という部分(逆に言えば北朝鮮の方が有名)がきっかけだった。 だからこそ韓国は、「世界の大韓民国」というブランドを創造し、国家戦略の足場を作りはじめたのだ。
ここで思うのだが、何のためのブランド展開だったかと尋ねられた時、「朝鮮民族全体の為」だと胸を張って言える韓国人がどれだけいるだろうかという問題だ。(僕は多いと信じているが・・・)
大韓民国がすべてなのか?? 大韓民国だけが真実の正義なのか?? 大韓民国という国籍がそんなにも強いのか?? 必ずしも大韓民国の民主主義闘争に参加していなければいけないのか?
朝鮮民族を思うたびに、一部の韓国人による「思い上がり」が悲しくなる。
これは、韓国だけではなく、我が国も言えることだ。
過去の栄光に囚われ、「国」という枠組みに囚われすぎて、排他的な観点で世界を見つめていると、潜在的な仲間も仲間ではなくなり、最終的には簡単に「争いごと」が待っている。 我々日本人は、中国と韓国ともう二度と血を流し争ってはならない。 その為に、「和の精神」をもう一度見つめなおすべきだ。
日本の「和」、中国の「和諧」・・・そして韓国はこれからの世の中で、「仁」をどう打ち出してくるのか・・・。
悲しいが、この加里峰は2015年に再開発で消える。 今しか見ることが出来ない、この道を・・・一歩一歩踏み締めながら歩いている。

幸せだなぁ…。
7号線「南九老」に着いた。 クンクン… んっ!? すでに、匂いが違う。 何だろう、匂いがする方に歩いてみよう。 犬のようにシッポを振りながら、歩いている。

なんだろう。さっ きまでソウルのど真ん中に居たから、ものすごいギャップだ。 まさに、朝鮮的センスで組み上げられたこの街…。 濃厚に東アジアを感じている。 無数の紙屑が散らかった 坂道を、煙草の煙を巻き上げながら降りていくと・・・
ここは・・・

うぁあ、すげーーーー!! まさにタイムスリップやんか!!
この雰囲気は、そう。 90年代の釜山、南浦洞と全く変わらない。 この街は時が止まってしまっているぞ。 それに、この漢方臭い香り…まさに、あの古き良き、昔の大韓だ!!
そしてこの香辛料…
んっ??
ちょっと待て、この香辛料は違うぞ・・・。
この香辛料は、五十六民族を抱える、あの超大国の香りじゃないか。 オイオイますます複雑になってきた。 目の前に、狗肉料理屋の看板が増え始めた。 しかも漢字だ!!
よし、やっぱり間違いない!! ここが九老の「加里峰延辺通り」だ。

以前、大韓紀行で書いたが、僕は「第3の朝鮮」と呼ばれる、延辺朝鮮自治区の人々と触れ合いながら多くを知った。 そして延辺に行くことによって「朝鮮」というものを更に深く理解し、朝鮮民族に対する愛と尊敬が増幅された。

そう、朝鮮に向かう僕の心に石炭を投げ込んだのが、延辺の人々だ。
延辺の哲学に触れることがなければ、僕は東アジア全体をここまで愛せてなかったかもしれない。
僕は本当にショックを受けたのだ・・・あの地区の人々が醸し出す「朝鮮の精神世界」は、紛れもなく「和を備えた完全体の朝鮮」であり「朝鮮の純真」だった。

ここは加里峰洞・・・ この地は、1960年〜70年代に「ソウルドリーム」を抱えて延辺を離れた若い人々が多く住んだ場所だと聞く。 さらに、今では「コリアンドリーム」を抱えて、延辺を離れる人々が多いと「韓国のメディア」は得意げに書く・・・。
しかし、今の韓国人の意識で書かれた延辺の人に対する、この「コリアンドリーム」という言葉は、僕にとっては非常に引っかかる。
いかにも、「韓国」is「コリア」だと言わんばかりの論調・・・(韓国だから仕方ないだろ・・・)
おいちょっと待て!!
大韓民国という国は、確かに経済発展して成功したかもしれない。
そもそも韓国が始めた国家ブランディングの発端を言えば、世界的な観点から、日本・中国と韓国を比べた際、印象が薄いという現状、さらに「北朝鮮」と「大韓民国」は、世界から見れば「同じコリア」という部分(逆に言えば北朝鮮の方が有名)がきっかけだった。 だからこそ韓国は、「世界の大韓民国」というブランドを創造し、国家戦略の足場を作りはじめたのだ。
ここで思うのだが、何のためのブランド展開だったかと尋ねられた時、「朝鮮民族全体の為」だと胸を張って言える韓国人がどれだけいるだろうかという問題だ。(僕は多いと信じているが・・・)
大韓民国がすべてなのか?? 大韓民国だけが真実の正義なのか?? 大韓民国という国籍がそんなにも強いのか?? 必ずしも大韓民国の民主主義闘争に参加していなければいけないのか?
朝鮮民族を思うたびに、一部の韓国人による「思い上がり」が悲しくなる。
これは、韓国だけではなく、我が国も言えることだ。
過去の栄光に囚われ、「国」という枠組みに囚われすぎて、排他的な観点で世界を見つめていると、潜在的な仲間も仲間ではなくなり、最終的には簡単に「争いごと」が待っている。 我々日本人は、中国と韓国ともう二度と血を流し争ってはならない。 その為に、「和の精神」をもう一度見つめなおすべきだ。
日本の「和」、中国の「和諧」・・・そして韓国はこれからの世の中で、「仁」をどう打ち出してくるのか・・・。
悲しいが、この加里峰は2015年に再開発で消える。 今しか見ることが出来ない、この道を・・・一歩一歩踏み締めながら歩いている。
- 2011.06.19 Sunday
- 韓国・朝鮮
- 17:43
- comments(12)
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- -
- by suuちゃん
統一の件は、かなり確かな情報です。というか、もう規定路線のようであり、あとはその過程への準備、形式をどうするか、時期ですね。
準備は、着々と進みつつあります。これは韓国だけでやっているのではなく、アメリカ、中国と共同ですね。それに、ロシア、日本が少しかんでいるような感じです。
形式は、ドイツ式ではなく、国連駐屯後の完全統一のような形になりそうです。
時期は、早いとミョンバクさんの時、遅くとも次期政権内に起きそうですね。私の予想では現政権内に起きると思いますが。。
いわれた港は、ロシア、中国、北の国境沿いの港ですね。土地を売り払ったのではなく、権利を売ったわけです。
これから、日本も韓国もアメリカも中国も激動の時に入りますね。気をつけつつも、楽しみましょう。w