ヘチ

曹渓寺では長い座布団の上で何度も立ったり座ったりして、拝んでいる人々…。 どんなことを願っているのか・・・ 中国や韓国で見る、人々が真剣に信仰に向かうその姿に心を打たれている。  しかし今日もヘテが変な顔して漢江を睨み付けてるな!! 

火災を防ぐために、一生懸命建物を守っている「水の端獣」ヘテ。 もちろん、中国にもヘテはいるが、韓国のヘテと全く似ていない。 中国のヘテは角が生えてて、イカツい感じだ。 韓国のヘテは、頭が丸々としていて、とても可愛い。

そういえば、南大門にはヘテが居なかった・・・。 南大門が再建された時には、是非、活躍してもらいたいものだ。



ヘテといえば最近、ソウルのイメージキャラクター化されて、あちこちで見るようになった。 しかも最近、呼び方が「ヘチ」になっている。 おそらく、発音を正しく変えただけだろう。 僕はヘテで呼びなれているので、急に「ヘチ」と呼ぶことが出来ない・・・。 韓国のみんなは呼称としての「ヘチ」に慣れたのだろうか。 

 

しかし、こりゃあ最近の「韓国キャラ」では最高の出来栄えじゃないだろうか。 あまりにも可愛いし、誰が見てもすぐにヘテだと分かる。 

韓国の芸術をすべて「パクリ」だと言いたがる一部の馬鹿な日本人から見れば、「ドラえもん」と「NHK教育放送できるかなのゴン太君」を掛け合わせて、黄色くしたように見えるのだろうが・・・ 言ってしまえば、もともとドラえもんとヘテはよく似ていた(笑)

こればかりはパクリではなく、東アジアに生きている人間が共有している文化、その中で発想してしまう、偶然の一致というものなのだ。(パクリパクリという前に、東アジアが感性で繋がっていることを実感し、心の中で、友好への精神を熟成させてほしい…)

ああ、今年は去年と違う色のランタンだ。 毎年綺麗なので、写真を写している。





さて、そろそろ行こうか・・・。

一号線で、九老に着いた。 しまった…ここで降りるんじゃなかった。 加山デジタル団地で7号線に乗り換えるべきだったのに、あーバカバカ・・・。



九老に着いた途端、映画、九老アリランを思う…。 

今、東大門の縫製コーナーで働いているオバサンたち人も、かつてのここの出身の人がいるのかな…。 キョロキョロしながら人々の顔を見ていると、ある変化に気付く。 クリクリパーマでファンデーションを塗らず、眉毛だけシャキーンと描き込んだオバサンたち。 韓国的な原色オバサンではなく、どこかしら落ち着いた色の服装の人が多い。 

ああ、凄く懐かしい、朝鮮的な雰囲気がするのだ。

ソウルのWi-Fi事情

ふぁー・・・おはよー。

ソウル牛乳を飲みながら、石原裕次郎(ゆうたろう?)みたいにガウン姿で、窓の外を眺めている。

老若男女の韓国語がガヤガヤ聞こえる。 今日はやけに人の声がうるさいなぁ・・・ ああ、そうか今日は「子供の日」で祝日だったんだ。

バタバタと身支度をして無計画に外に飛び出した・・・ スマートフォンで乗換案内を見ようとすると・・・

あれっ、昨日のようにWi-Fiが繋がらない。 んっ?? おかしいな。 ・・・再起動して、インターネットに繋ごうとすると、今度はolleh(オーレ)のロゴがついた認証画面が出てきて、氏名と住民登録番号を訪ねてくる。
 

ちっ!! またかよ・・・。

韓国のインターネットって、いつもこうだ。 何かといえば「住民登録番号、住民登録番号」って・・・全くうぜぇなぁ。

おっ、携帯ショップがあるな…。 

風船がついた店の入り口でガンガン鳴り響くKPOP・・・。 ああ、この雰囲気、これぞ大韓!! たまらんなぁ・・・ すると笑顔を振りまく短髪男子店員がフラフラと出てきた。 ふと目が合ったので、近づいて行き、声をかけてみた。 「こんにちは。 あのーさっきからWi-Fiに繋ごうとしたら、こんな画面が出るんだけど…」

店員が手を伸ばして僕のスマートフォンを貸してくれと言っている。 彼はじーっと画面を眺め、軽く人差し指を立てながら「ああ・・・これだったら、名前と登録番号を入れればいいので…私がやってみせましょう!!」と言う。  オイオイ本当に出来るのかよ…という顔で、僕も画面を覗き込むと、「お名前は?」と聞いてきた。

僕がゆっくりと名前を言うと、店員は突然ガバっと僕の顔を至近距離で見つめながら「外国の方ですかね?」と聞く。 僕が頷きながら 「ああ、だからさぁ、俺、次のフォームに入れる住民登録番号とか持たんのよ!」と言い放った。

店員は、目を細めながらスマートフォンの上の方を指さし「えっ?? ホントだ!! 今気づきましたけど、Docomoって書いてますよ。 これってもしかして…」 

僕が落ち着いた口調で 「そうそう、日本人だよ」 と言うと。 店員が突然慌てはじめて 「この携帯では駄目です、無理ですよ、これ、駄目です、無理です。」 と出川哲朗みたいなリアクションで言いはじめた。

僕は思わず笑ってしまい 「あのさぁ、この日本の端末のままID発行して、自由にWi-Fi使えるようにとか出来んの?」と聞いてみた。 韓国のキャリアーが、やる気さえあれば、技術的には簡単に出来るサービスだと思うのだ。

店員は腕を組んで、なるほど・・・という顔をしながら 「いや、それは出来ないです。 これは、ちゃんと契約しないとWi-Fiには繋げないですよ。」と、言いながら固まっている。

僕が、つまんねぇな・・・という顔をしていると、店員はひとしきり僕の端末を珍しそうに眺めながら 「これってGALAXY Sですよね??」と言った。

僕が笑顔で頷くと、店員は「ほとんど同じ仕様ですね・・・。 日本でGALAXY Sは人気がありますか??」と聞く。 僕は首を傾げながら「どうだろう・・・そこそこ売れたんじゃない?」と言った。 

大抵、韓国人ならここで自慢げな顔をするか、もしくはとびっきり嬉しそうな顔をするのだが、この店員には何故か笑顔がない。

店員がまた端末を裏返して「サムソンのロゴがない」と小さな声で言う。

ああ、なるほど、ロゴがないから、本当にGALAXY Sなのかどうか、気になっているんだな…。

「日本でサムソンのロゴつけたら、売れないから、つけてないんだよ。 日本じゃサムソンってメーカーそこまで認知されてないし・・・」と言うと、店員が小さな目を大きく開き 「えーーっ?? とても大きい会社だから、みんな知ってますよ!」 と言っている。




知っとるわい・・・。




「ところで、無料でWi-Fiが繋がるところって、シアトル系カフェの他にどんなところなの??」と聞くと、「確か、空港も繋がるらしいです。あと、大きな劇場は繋がると思います」と言う。 僕は顔をしかめて「空港と劇場とカフェか…全く使えんなぁ…。」と毒づくと、店員が突然切り出した。

「そういうことであればですね、いい方法がありますよ。 うちで携帯を契約したらいいんです。 月々最低35,000ウォンの支払いでWi-Fiつなぎ放題も出来ますよ。」

35,000ウォンか・・・。

安いのは安いな・・・しかし、「毎月払うのは嫌だな、年に数回しか来ないのに。」 と言うと、店員が驚いて 「えっ? 長く韓国に滞在している方かと思っていました。 それでは、ビジネスですか??」 と言っている。 「いや、隣の国から、ふらっとご飯を食べに来ただけだよ。」 と言うと、店員が爆音KPOPがかき消されるほど大笑いし始めた。

まだスマートフォンのレンタル携帯は無いから、やっぱり35,000円づつ払って契約した方がいいと店員はその一点張りだが・・・ 馬鹿野郎、無茶言うなよ…。

やはり、Docomoの1日3,000円繋ぎたい放題を発動させた方が良いのか…。 データ通信が使えないとかなり不便だ。 っていうか、スマートフォンを持つ前はそんな事考えなかったのに・・・

こんな事なら、レンタルWi-Fiを借りて、バッグの中に入れてた方がいいんだろうね。 確か、1日2,000円以内だったし。 

なんだろう、世の中が便利になればなるほど、小っちゃい悩みが増えていくものだ・・・。

日韓の森【後編】

今日は本当に考えることが多い日だった。 そうだ、胃の調子も良くなったし、大韓紀行を書こう。 タイトルは… よし「大韓ブランドエクイティ」にしよう。 また蕪雑なスペクタクルを展開しよう。 

昨年の訪韓から、色々と考えることが多かった。 前回の大韓紀行で僕は、韓国という国がずいぶん分かりにくくなり、両国はさらに遠くなってしまったと書いた。 その気持ちは1年を跨いだ今日も全く変わらない。

今日、様々な韓国人たちと会話しながら、日本人と韓国人は少しづつ会話を始める準備が出来たと感じることができた。 しかし、お互いがやっと「森は通らない方がよさそうだ」と気づき始めた状態でしかない。 これまで、森を通らずには相手の国へ行けないと思っていた両国民だが、実は森なんか通らずとも相手の地に入れるのだ・・・。

この森には魔物がたくさん入っており、ここで食料となる野草も毒草だらけ。 自分を失わず、生きて森を抜けられるのは、一部の者だけだろう・・・。 

もちろん少数ながら、両国には心の目を開いた者たちがいた。 そういう方々は森を無視して渡り、悠々とお互いの領地で様々な鉱脈を掘り、自分のものにしてきた。 

これまで多くの韓国人達は、「森の先は魔物がいる」と教えられてきた。 一方、多くの日本人は、森にもその先の世界にも関心すら持てなかった。

魔物は、そんな日本人たちに、森を通って韓国へ行くための「宝の地図」を送りつけてきた。

「宝の地図」というものは「広告」に似ている。 道筋には必ず「広告目標」という到達点が存在する。 業界目線で見ると、地図に書かれているものが韓国による国家ブランド構築の過程だと容易に理解できるのだが、一般の方々にはそれがただの絵地図にしか見えないものだ。(これぞ広告なのだ) 

そして広告主は、それに接する人間の広告態度というものも常に観察している。 

広告というものには周知の事実とストラテジーが巧妙に混在している。 この忙しい世の中では、物事を体系的に捉えようとしない人間が本当に多い。 そういう忙しい人々は、その一部に書かれた「自分が知覚している筋道」を見て安心し、その先に書かれた筋道も本物だと信じてしまう。

つまり、それが受け入れられないストラテジーだとしても、簡単に受け入れてしまう。 そして、飛びつき、無邪気に大騒ぎする。  まぁ、そういう「態度」も広告主・・・いや、森の魔物は双眼鏡で眺めながら、次の機会を探りつつ、広告の最適化を進めている。  そして、これらの展開は広告目標が遂げられるまで「段階的」に行われるだろう・・・。

広告主と広告代理店にとって、「無関心層」は格好の餌食だったという事を言っておこう。 日韓の問題について常に思うのは、今まで、これらに無関心だった日本人は、大きな注意が必要だという部分だ。 こういう無関心な人間が短期間に知識を得ようとすると、韓国の急激なIT化と同じで大変な弊害を伴うことになる。 

次に、ストラテジーの傭兵たち韓流スターについて語ろう。 さきほど広告展開は「段階的」に展開されると書いた。 日本人が認識している韓流は、一元的だが、韓国では「第一次韓流」「第二次韓流」「ネオ韓流」という3つの段階に分かれて認識されている。 我々の目で見れば、これもフツーに「広告手法」だという事がよく分かる。 

深くは書けないが、この段階や、その他の仕組みにより、日本における「世代」や「消費者セグメント」はロックオンされている。 そんな中、魔物に突き動かされた第一次韓流の傭兵「リュ・シウォン」は、韓国のテレビ番組で、歌手でもない自分が日本で歌う事について、苦悩を交えて回顧していた。

ここで一句。

「リュ・シウォン 人柄だけで 武道館」

このようにして、日本の中でブランド・ロイヤルティが生まれた。 これは、日本国内で韓国がどれだけ否定されても、そこで戦ってくれる外部の衛兵が出来てしまったことを意味している。 この段階は、強固なブランドを作るための1段階に過ぎない。 「またsuuちゃん大げさな・・・」といわれるだろうが・・・



広告の世界では当たり前のことだ。



つまり、このブランド・ロイヤルティは、広告主の韓国にとって、マーケティングコストの削減を生み、さらに、反論相手が現れたとしても、広告主がそれに割かれる時間を軽減してくれるのだ。 日本におけるSONY派の言動をよーく頭を冷やして思い出せばわかることだ。 我々は、広告の中に生きているというを「韓流」が証明してくれている。

ここ最近、韓国の全てを絶賛し、日本を軽視した発言が多い「うざいババァ」がやたらと多い。 こういう方々は知っているのだろうか?  もし、日本が韓国的であれば、あなた方は「売国奴」であり、「民族反逆者」と吐き捨てられるだけだという事実を。 魔物は、いまだ「親日派」と呼ばれる人々を粛清しつつ、日本では意図的に「親韓派」を作りあげようとしている。 こういう事実を知っても、韓国を絶賛し続ける事ができるならば、韓流フィーバーを続ければいい。 しかし、こういう手法をとった企業ががどういう結果に陥ったか・・・広告のプロなら誰でも分かっている。

広告関係者以外にも、森から送られてきた地図を笑いながらクシャクシャポイする日本人がいる。 それは、韓流以前から日韓をワッタガッタしてきた限られた人々だ。 その人々は言いたがっている。 


「地図は自分で書くものだ」 と。


嬉しいことに、最近日本では、韓国を肯定しても「変人」としてみられない風潮が出来た。 韓国のお土産の食べ物を口に含んでくれる人も増えた。(最近まで日本人は韓国の食品を口にも入れなかったことを忘れてはならない) 

確かに、「その良い流れ」を作り上げたのは韓流かもしれない。 

しかし、大切なのはそこではない。 日本人が、韓国から本気で学び、祖国の発展、そして東アジアの平和のために必要な心構えを作るためには、フィクションの韓国を肯定することではない。 自分の目で見た韓国の清濁を併せ呑み、それを超えて、異文化を受け入れる心を持つこと。 これこそ我々が進むべき精神世界なのだ。


「森なんか通らなくてもいい」と言いたい・・・それだけなのだ。

韓国の薬局

ひとつひとつの薬局にオーラがあり、その個性が光り輝いている韓国。 薬剤師の「センス」は千差万別。 それらの薬剤師と、どれだけコミュニケーションできるかで、韓国の薬の効き方は変わってくる。


早くいえば、コミュニケーションの角度次第で、出てくる薬が確実に変わる。


僕の今までの経験では、コミュニケーションが短く、早わかりしようとする「秒殺プロ」な薬剤師は敬遠する。 それより、質問が異常に多く、視点が細かく、しつこい・・・そう、まるで草むらの中に首を突っ込んで匂いを嗅ぎまくるビーグル犬のような薬剤師を信用してしまう。

「薬」と大きく書かれたハングル文字のガラス戸をあけると、白髪の男性薬剤師が椅子から立ち上がった。 

さっき食べ過ぎたことと、日頃から感じる違和感を話すと、薬剤師はアゴを触りながらじーっと聞き、「症状は、だいたい分かったよ。 まず、胃腸が弱っているから、ガスがポコポコ溜まるんだ。 ところでガスは上に溜まるのか、それても下に溜まるのかな?」と聞く。

僕は軽くお腹をポンポンと叩いてみながら、「んーーーっ、上が痛い。 多分上だと思うよ」と言うと、薬剤師はそれを、すっと理解したような顔で、軽くうなずき、また語り始めた。

「まぁ、そんな時に肉食は禁物だろうな。 だからといって野菜もほどほどにだ。 とにかく、今は弱っているんだから、モノを大量にたべて負担をかけないようにしなきゃな。 ところで、いつもの食生活で、そういう傾向があるのかい?」と言いながら、口角を上げ、腕を組んでいる・・・・。

うむ・・・ここの薬剤師の質問と解説は本当にしつこいねぇ。 よし、決めた。 誠実なこの人から薬を買おう。 ここなら間違いなさそうだ!! 

僕は心を完全に開き全てを語る準備が出来た。 「僕は食習慣が悪いんだろうと思う。 食べ過ぎる癖もあるし、早食いだし、食欲がないのに、食べなきゃと思って大食いしたり・・・ まぁ、3日の間で調整はしているんだけど・・・とにかく食生活には反省点が多い・・・」と言うと、「食習慣っていうけど、傾向として、何かを好んで多く食べるとか、そういうことはあるのかい?」と聞く。


そうだな・・・、何を食べるだろう・・・。


少し考えれば、思いつくことがあった。 あっ、そうだ・・・関係ないかもしれないが、何でも言ってみよう。 「雑食だが、食事中、豆乳が好きでよく飲む」 それを聞いた薬剤師は、目を細め、僕を睨むように顔を傾けた。 そして間髪入れずに「ああ、なるほど」という顔をし、目をカッと開いて・・・

「 豆乳は豆じゃないか!! だからお腹がパンパンになるんだよ!! 膨満感が凄いだろ!」という。 「コン(豆)、コン(豆)と何度も言われて、頭の中にあの歌が止まらなくなった。



しかし 「膨満感」という表現は韓国でも使うんだ・・・ 知らなかった・・・。 それにしても突っ込みが適格だし、質問もネバっこいなぁ・・・。  気持ちよくなって、さらに色々と喋り続けていると、薬剤師は突然、手を「パン」とたたいて、

「わかったぞ!!」と小さな声で呟くように言ったかと思えばサッと振り返って、僕の前から消えてしまった。 引き出しをシャカシャカと開けながら、「内服薬」と書かれた白い紙袋に入れ始め、薬の飲み方説明をしてくれている。


「おい、これで一発だ! 3日飲んでみろ!!、3日いらんかもしれんな・・・」という。 






何っ?? 一発だと??


本当かよ・・・。 少しひんやりと、「シウォーナダ~♪」な感じの風を肩で切りながら歩く帰り道。 アイユーが流れるコンビニでミネラルウォーターを買うと、また店員が鼻歌を歌いながらレジを打つ。 

韓国はこういう部分は昔とちっとも変わっていないよなぁ…。 日本では絶対ない光景だよ。 お客様が買い物をしているのに、アイユーと一緒に歌ってしまう店員!! 腹立たしいと思う日本人もいるかもしれない・・・。 しかし僕は慣れてしまったのか、これに関しては本当に、本当に韓国人って可愛いなぁと思い、笑みがこぼれてしまう。 全く、不快感じゃない。

無表情なレジよりずっといい。 機嫌よく働いているのが痛いほどわかるから・・・。

パンパンのお腹のままホテルに戻り、さっきの薬をミネラルウォーターで流し込んで、20分経った。 


なっ!! 


本当だ。 一発で治りやがった!! やっぱ、しつこい薬剤師が大好きだ!!!

1号線劇場

またショータイムか…。 またもや「1号線劇場」が始まった。(アッサ!!) 

おっさんは、大きな袋から、真っ白くて小さな犬のぬいぐるみを片手でひょいっ、ひょいっと得意げに取り出し、おなかのスイッチをパチパチと入れ、一気に3匹の電動犬を車内に放しやがった。

 

3匹は、放射状に歩き回り、突然ピタッと立ち止まったかと思うと、甲高い声で「キャンキャンキャンキャン」と鳴き始めた。 おじさんは、やりっ放し状態なのに、なにやら満足そうに仁王立ちし「ドヤ顔」で周囲を見回している。

ドアの前でイヤホンして立っているハイヒールの女性が、足元に来た犬を2度見して、ビクッ!!!としている。


・・・。


僕は、口を固く閉じて、なるべくその異様な光景を見ないようにしている…。

少し周りを見回してみると、じーっと、おとなしく見ている1号線の韓国人たち…。 

おいおい、ウソだろ… こんなシュールな事やられて、よく平気だなオイ・・・。 もぅ、お腹のあたりから吹き出して来そうな「笑い」を抑え込むだけで精一杯で、真っ赤な顔でうつむくしかなくなっている・・・。



これって、笑うとこだよな!!



ついに一匹の犬が僕の足元の凄くいいポジションでピタッと止まり、真っ直ぐこちらを向いてキャンキャン鳴きはじめた。


いやーーー、ちょっと、もぅ我慢が出来ない!!!!!!  ブーーーッと吹き出した後、声を出して「あはははははははは!!!」と笑ってしまった。(噴火)


前に座っている眼鏡の女性は、独りで爆笑してしまった「僕」を見ながら、本を持った手で顔を押さえ、ケラケラ笑い出した。 

おいおい、ちょっと待て!! それ、間違っとるやろ!!  何、「俺」にウケてんだよ!!  笑うならむしろこの「1号線ムツゴロウ王国」状態だろうが! こんな事やられてよく平気でいられるぜ、全く・・・。 クレイジーだろこんなの!!




ホント むっちゃひでぇ国だな!!!



長く日本の常識に浸かれば浸かるほど、この国のシュールさは尖ってくる。 そして、久しぶりに触れればいつもこんな感じで爆笑だ。



また、ルメイエル鍾路タウンの名店ミジンで、そば煎餅と、ざるそばを食べている。 ピマッコルの「哀愁」を思い出しながら、ゆっくりゆっくり味わいながら食べている。 

鍾路・・・本当に大好きだな・・・。 しかし、そば2重と、そば煎餅を完食すれば、腹いっぱいどころか、腹パンパン状態だ。 

暴食が過ぎる僕は、また大好きな薬屋に向かった。

ソウルメトロ1号線の広告

さて、そろそろ鍾路に帰ろうか…。 

ソウルメトロ一号線のシートに深く腰掛け、人々や車内広告を眺めている。 若い人はスマートフォンをいじくりながら、口を尖らせている人が多い。 年配の人は、下を向いて、たまに目線を上にあげ、目だけをキョロキョロしたかと思えば、また下を向いて…というパターン。

あのキョロキョロしているときに、少しでも交通広告を見ているのだろうか…。
うぁっ!! 驚いた… ドア上の広告スペースに形成外科の広告がある。 形成外科の広告が珍しいのではない。 このユニット選択は日本でもよくあるパターンだ。 注目すべきは広告の表現力だ。

僕は韓国人の広告表現力に凄まじいパワー、そして恐ろしい芸術性を感じており、それを目にした時は震えずにはいられない。 個人的に韓国という国は本物の芸術大国だと思っている。 何故なら・・・


クライアントがこれにOKを出すからだ。


かつて柳宗悦がその芸術性に魂を揺さぶられたように、今でもこの国の国民は全く変わっていないようだ。

その広告のレイアウトは、腫れぼったい一重まぶたで暗い顔をしている手術前→そして二重で鼻筋が通り、自信満々な笑みを浮かべる手術後の写真が二つ並んで「どアップ」で載っている。 確かに広告表現として使い古された「無難な」レイアウトかもしれない。 しかし、無駄な文言もなく、あまりにも出来すぎた写真と、広告主名のみで仕上げられた、剛速球でド直球なデザインに、よろけるほどの砂嵐を感じている。

この広告の深さは、使用された写真にある。 手術前のモデルは、家もなく、食べるものもなく、死と背中合わせを思わせるような目でこちらをじーーーっと眺めている。 大抵、日本の広告なら、ふて腐れたブスの一発撮りだろう。(最低な表現だな…)  しかし、この写真は全く違う。 韓国の広告ディレクターが全く妥協していないのが、ありありと分かるのだ。 

韓国の芸術・芸能は一発撮りが多いという事をよく聞くが、もしそれが本当だったら、「朝鮮民族は天才なのだ」としか言いようがない。

パターンとして考えられるのは(恐らくだが)、何度も何度も悲壮感がさらに増すように、モデルに対して卑劣な声を掛け続けたに違いない。 「はい、最近、一番つらかったこと思い出して!!」 とか、日本のディレクターにありがちな、そんな甘いものではないだろう。 

ディレクターは「汚ったない顔しやがってこの***セッキ!! ブッサイクってホントに悲惨だな…」とか「吐き気がするぜ、この***は、お前******だろ?」(全てノドン2号検閲上禁止用語)とか…語彙豊富なコリアンスラングをカメラマンの後ろからぶつけながら制作したはずだ。 そうでなければ、こんな表情に仕上がることはない!!(決めつけるなよ)

ビークルの広告掲載規準が日本より少しだけ甘いのだろうか… しかしこれは強烈だ。 手術前のような顔の方々が僕の目の前にちらほらいらっしゃるのに…。



あっ、なるほど…シルバーシートには、老人用の広告があるな…。

1号線の車内広告はまだ健全だ。 このように、広告戦略に「適切さ」がしっかり感じ取れるうちは、メトロ1号線が広告媒体の権威を全く失っていないという証明されているようなものだ。


うぁっ!!!


突然おじさんが僕の前に立って、パンパンの布袋から何かを出そうとしている!! まさか、サリンでも巻くつもりじゃないだろうな!! 何なんだいったい!!! また始まるのか??

インターネットと道徳

suuの悩み事は、インターネット先進国と呼ばれる韓国の、非常~~に「偏った先進状態」だ。様々なシステムがマイクロソフトの「Active X」に支配されており、そのインストール中に固まったり、それ以外にもその環境で開発されたソフトが文字化けを起こし、表示されなかったり…という状態。


ざっくりいえば、「ナム」には使えないのだ。


複雑な環境で生活しているナムにとって、韓国のインターネット環境はあまりにも使いづらいし、入りにくい。 まぁ、韓国人お得意の「ウリの中に入ってくるな」という事ならわかるが…。

もう…ここまで障害が多いなら、韓国ウィンドウズを導入するしかない。


僕自身は韓国人になれない。 


しかし通信手段を全て「ウリ化」することにより、少しでも韓国と上手くコミュニケーション出来るようになれれば…と願っている。  あぁ人間の立場もデュアルブートできればどれだけ便利だろう・・・。 きっと自殺者は居なくなるに決まっている。(そんなに悩んでるのかsuuは…)

ナムに指定された者の悩みは深いぞ!! コンピュータの世界だけでなく、すべてに言えることだ。

頭の中でぶつぶつ言いながら、テクテクと龍山を歩いている。 

とあるショップにてOSの値段を聞くと、XPで120,000ウォンだという。僕が首をひねって「ちょっと高いな…」と言うと、店の主人は「それは一番安いやつなのに…」と言う。 僕が「ちょっと考えてからまた来るわ」と言い、背を向けると、おっさんは僕を呼び止めながらこう言った。

「龍山には海賊版も多く存在するが、そういうモノを買ったら駄目だよ。危険だ。」と言い始めた。

僕はムッとした顔で、睨み付けながら振り返った。

「誰がそんなもの買うと言った?? 危険性に対しても把握している。ただ、他の店と値段を比べたいだけなんだよ、余りにも失敬じゃないか?」と言うと、頷きながら、落ち着いた顔で「そうか、申し訳ない。また来てくれ」と言いながら、丁寧に名刺をくれた。 


ここはカオスの龍山だから無理もない…。


違う店でXPの相場を聞くと、やはり100,000〜120,000ウォンだ。あのおっさんは特にふっかけてなかったみたいだ…。


ところで、本当に海賊版なんてあるのだろうか? とある店で店員に聞くと、一瞬フリーズした後、曇った顔で「セブンでもXPでも40,000ウォンだ」と言う。 



やっぱりあるのか…。



そして店員はマジな顔で「そのかわり、オンライン上で一切アップデートするなよ」と言う。オイオイ、そんな仕組みだったのか、海賊版って!! そんなもん、危なっかしくて買えるはずがない。(笑)

さっきのおっさんの店に戻り、「やっぱりさっきの買うよ、でも、ちょっと安くしてくれよ」と言いながらクレジットカードを出している。 おっさんは少し動作を止め、かすれた細い声で「信用カードか…安くはできないのだが、よしわかった。マウスパッドをサービスしてあげるよ」と言いはじめた。 

そんなものいらんから、僕は安くしてほしいのに…。

1号線に揺られながら、ひとつ引っかかることがあるのだ。 なぜ、クレジット決済大国の韓国の商店の人々はクレジットカードを見せた瞬間、一瞬プチフリーズをするのか…。 っていうか、韓国人は気まずい時、プチフリする人が多いよな・・・。(笑)

その答えは一般消費者にとっては意外な事だった。【続く】

日韓の森 【前篇】

昔の韓国人といえば、韓国地区限定の「ステレオタイプ日本論」を、あたかも見てきたかのように、堂々と語る・・・つまり「決めつけ日本論」が大手を振って独り歩きする世の中だった。 もちろん現在も、それらは韓国内で「日本への抗議」が必要なタイミングや、「大韓民国の鋼鉄の面子」を守る為には簡単に現れてしまう。

僕はこれまで出会った韓国人に対し、「日本という国を自分の目で見に来て、思いっきり体当たりで触れ合ってみてね♪」と愛を込めて、しつこく同じことを 言い続けてきた。 

いちど「旅」をするという行為が「メタルスライムを数十匹殺すに匹敵する」という事を痛いほど知っていたからだ。 


最近、韓国人も同じことを感じたのだろう。 


どーも、最近の韓国人たちの声は、一人ひとりが地に足の着いた「自分の日本観」と言おうとしているように聞こえる。  そうだな・・・ここ10年で韓国人は少し変わったと思う。 韓国人が今まで絶対に言わなかった言葉 「日本人を見習いたい」 という人間が増えたしなぁ・・・。 これは、韓国内では口が裂けても言えなかった言葉だろうにね・・・。 僕が日本人だから、言い易いのもあるのだろうが、匿名性の高いインターネット以外では聞 くことのできなかった言葉を、軽い空気で・・・しかも「生」で喋り始めたもんなぁ。 昔から友達と飲んでいるときはよく聞いたが、ゆきずりの人間までよく言うようになったのは大きいよ。

一方、我々もここ10年で少しだけ変わった。 これまで東洋に対して無知蒙昧なくせに、韓国を語る際は、まるで「熊が子犬を見下げるような」目線で論じていた。 しかし、最近 「韓国に学べ」 という声がずいぶんよく聞こえる。(今でも韓国に対しては無知のままだし、「究極の無知」の矛先が中国・北朝鮮に変わっただけだが・・・)

日本人も韓流とか、ああいうフィクションを突き抜けた形で、スニーカーを汚しながら韓国を歩き倒し、心で韓国人たちと触れ合って欲しいと願うばかりだ・・・ フィクションを中心に韓国と接してきた人々はよくこう言う。



「我々日本人は、韓国と良く似ているから学びやすい・・・」



これを聞くたびに頭が痛くなる。 オイオイ、よく似ているならば、日韓はもっと 「未来の見通し」 が良いはずだ。 我が国と韓国の間に、まったく先の見えない、黒い森があることにも気付かないのか・・・韓流という毒針による国家ブランディングの「弊害」はここに極まる。


我々の間には、この社長が言うとおり「理解できない何か」という深い森がある。


この森は、韓国来れば見えなくなる。 しかし、日本に帰った瞬間見える森だ。 日本において、韓国を知ろうとすると、突然黒い森が現れる。 

これは、日韓双方に言えることで、今まで日本に来ることが難しかった韓国人たちも、この森の黒さばかりをみてきた。

日本と韓国は見た目は良く似ているかもしれないが、根底から違う。 その根底には、お互いが全く異質な歴史を歩んできた「経験値という鉱脈」がある。 我々は、これからの国際化時代を生きるために、そして、その鉱脈を掘りに行くために、黒く深い森を超える必要があるのだ。

10年以上昔、韓国のタクシードライバーが僕に言った言葉がフラッシュバックした。


「お互いが優越感を捨てなきゃ何も始まらない」 


この言葉の深みを実感し、実践してゆく世の中になってきた・・・。 これから森を照らすものとは一体…。


社長とお別れして、駅に向かって歩いている途中にハッと思い出した。

あっ、そうだ…韓国版ウィンドウズOSを買って、日本に帰ってハードディスク増設してデュアルブートにしなきゃな…。 

【森には続編があります】

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